楽市-RAKUICHI-
長崎県北地域の得する情報誌!! 長崎のフリマ・ドラゴンマーケット情報もお見逃しなく!
Categories: 温泉

世界遺産の島は、さすが温泉もスケールがでかい。島南部の平内海中温泉は文字通り「海の中」にある。入浴できるのは干潮時の4時間程度。脱衣所も視界を遮るものもなく、つい「開放的なのにも程がある」とぼやいてしまいそうな超・野天風呂だ。もちろん混浴。水着を着て入ろうものなら地元の爺さんに叱られる。険しい岩場の割れ目をコンクリートで補強しただけのダイナミックな湯船。底から泡が出ているのは、ここが源泉という証だ。硫黄と潮の香りが混じり合い、波しぶきをかぶる頃には“店じまい”となる。
 近くの湯泊温泉も海岸の野天風呂。こちらは湯船が真ん中で男女に仕切られているが、立てば向こうが丸見えの高さ。若い女性が浸かっている間、湯船から出る勇気は私にはなかった。          
          温泉コラムニスト  湯煙泉太郎(ゆけむり・せんたろう)

Categories: 温泉

6月、東京都内の温泉施設が爆発し、3人が死亡、8人が重軽傷を負うという痛ましい事故があった。警視庁によると、地下室に充満した天然のメタンガスに機械の火花が引火したのが原因らしい。メタンガスは水溶性で、地下から温泉をくみ上げた時に空気中に放出されやすい。ところが、このスパの運営会社はこうした危険性を知らなかった。ガス検知器や警報装置はなく、換気扇もちゃんと動いていなかったそうだ。
この事故で、温泉法には安全対策に関する基準がないという「盲点」が浮き彫りになり、政府は慌てて規制づくりに乗り出した。佐世保市も市内の実態調査をし、ガスが滞留しそうな施設を指導した。私たちが温泉を安心して楽しむには、法整備はもちろん、それぞれの施設管理者や行政がしっかり温泉について理解してもらわないと。
                   温泉コラムニスト  湯煙泉太郎(ゆけむり・せんたろう)

Categories: 温泉

 今月号も山口県の旅の話を続けよう。
 日本海側に近い湯本温泉は、川を挟んで旅館やホテルが建ち並ぶ。その中で、瓦屋根のレトロな構えとポップなネオン看板がひときわ目を引く公衆浴場が、恩湯(おんとう)だ。重厚な石造りの湯船は胸上まで浸かる深さ。そんな堂々たる威風に負けじと、湯も加水、加温しない源泉掛け流し。アルカリ性単純泉なので肌はしっとり。番台のおばちゃんに聞くと、男湯の方が源泉に近くてより新鮮だそうだ。
 湯本から山奥に入った俵山温泉は、アルカリ度がさらに高い。何より、狭い露地に小さな宿が軒を連ねる風情がシブい。ここの旅館や民宿にはほとんど内湯がなく、宿泊客は浴衣姿で3つの外湯に向かう。「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿まんじゅうを食べながら、「昭和」の面影にどっぷり浸ることができた。

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ゴールデンウイークを利用し、九州から程近い山口県で湯巡りをした。正直これほど「本格温泉」があるとは思わなかった。
  まずは広島県境の山奥にたたずむ1軒の湯治場「柚木慈生温泉」。炭酸成分は長湯(大分県)と比べても遜色ないほど。体にプチプチと気胞がまとわり付き、爽快感がいい。便秘に効く「天然サイダー」だが、高濃度なので飲みすぎると危険とか。水筒も用意したが「新鮮でなければ効果はない」とご主人に断られた。
 次に立ち寄ったのが山口市中心部に近い「湯田温泉」。600年の歴史と豊富な湯量を誇る山陽随一の名湯だ。白キツネが傷を癒やした伝説にあやかり、あちこちでキツネのオブジェを見かけた。売りは足湯巡り。アルカリ性のやわらかい湯だった。(次回に続く)
                                                湯煙泉太郎